府議選・大阪市議選あす告示　堺市議選も（朝日新聞）

2007年03月29日(木) 00時00分

　府議選、大阪市議選、堺市議選は３０日告示され、府内の統一地方選が始まる。財政難など行政の抱える課題のほか、政務調査費の透明化や定数の見直しなど、議会のあり方も争点となりそうだ。３選挙とも４月８日に投票、即日開票される。

　■府議選

　府議選の定数は前回同様１１２で、１８０人超が立候補する見込みだ。旧美原町と合併し、政令指定市になった堺市が全市１選挙区（定数１０）から定数１〜２の６選挙区に分割されたほか、富田林市と南河内郡（定数各１）が定数２の１選挙区に合区されたことで、選挙区数は５８から６２に増えた。

　政党の公認を得ているのは２８日現在で１４５人。内訳は、自民５０人、民主２６人、公明２３人、共産４５人、社民１人となっている。

　現職のうち、１９人が今期限りで退く見通しで、各選挙区では世代交代をかけた激戦も予想される。

　■大阪市議選

　２４選挙区で８９議席を争う大阪市議選には、２８日現在で１３３人が立候補の準備を進めている。各党が公認したのは、自民３６人、民主２４人、公明２０人、共産２５人、国民新１人。女性候補は過去最多だった前回の２０人に並びそうだ。

　生野区（定数５）では、現職、新顔計１０人が名乗りを上げている。自民が３人を公認しているところに、同党衆院議員の元秘書も立候補を表明したこともあって、乱戦が予想される。

　■堺市議選

　堺市議選は、政令指定市に移行後初の選挙。定数５２に対し、２８日現在で７６人が立つ見通しだ。公認を得ているのは、自民１５人、民主１１人、公明１３人、共産１０人、女性の政策団体・無所属ウィンネット５人となっている。

　美原区（定数３）では、合併特例で旧町議から新市議になっている現職１７人のうち７人が立候補を予定。新顔１人も準備を進めており、計８人による激しい選挙戦になりそうだ。