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2007年03月29日(木) 00時00分

緒方さんとチッソが補償協定に調印 朝日新聞

  県内で8年ぶりに水俣病と認定された水俣市の自営業緒方正実さん(49)と原因企業チッソが28日、同市袋の水俣病センター相思社で補償協定書に調印した。緒方さんは「チッソを許すスタートにしたい」と話した。

  調印式で、チッソ水俣本部患者センターの網中貫一良室長は「長い間、ご苦労をかけました」と述べ、後藤舜吉会長名のおわび文を読み上げた。

  協定書2通に「平成19年3月28日」の日付を記入し、それぞれが1部を受け取った。緒方さんは「ほかの被害者救済にも力を入れて下さい」と要望。網中室長は「誠心誠意、努力します」と答えた。

  協定に基づき、認定患者にはチッソから1600万〜1800万円の慰謝料や医療費などが支給される。緒方さんに対する具体的な補償については今後、医師の診断を受けて決まるという。

http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000000703290003