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2007年03月28日(水) 00時41分

能登半島地震 余震が続く中、復旧作業やボランティアの受け入れなどが始まるフジTV

発生から3日目を迎えた能登半島地震の被災地では、依然、余震が続く中、復旧作業やボランティアの受け入れなどが始まっている。
こうした中、地域のきずなを大切に支え合って避難生活を送っている被災者もいる。
27日、能登半島地震でただ1人亡くなった宮腰 喜代美さん(52)の告別式がしめやかに営まれた。
喜代美さんの夫・昇一さんは、「負傷者を出し、まだ倒壊した家屋もたくさんある。この被災中にご参列いただいて...」と涙ながらに話した。
地震から3日目を迎えた能登地方の避難所では、温かい豚汁が配られた。
被災者は「水が出ないものでね。これ(豚汁を)もらってきた。顔も洗ってない」、「(温かいものを食べるのは何日ぶり?)あれ(地震)から初めてやね」と話した。
余震が続き、片付けに追われている中、最大の被災地となった輪島市の一部で、水道水の使用が可能となった。
被災者からは「だいぶ(水の)色もきれいになったような感じ。初め汚いけど、今はきれい」、「お風呂は水が出るということで、入れるかと思いますけど」といった声が聞かれた。
復旧に向けて動き始めている被災地では、ボランティアの募集も始まった。
ボランティアの中心活動は、家財道具などの片付けなどになるという。
一方、27日の能登地方は、地震後初めて雨の予報となり、ブルーシートで壊れた屋根などを補強する人の姿も見られた。
被災者は「もう家が傾いてるし、夕方から雨でしょ...。だから、とにかくガラスが割れているところに(ブルーシートを)張らないと。雨にやられて家が収集つかないですから」と話した。
また、1人暮らしの高齢者が多く住んでいる地域では、「1人で心寂しい?」との記者の問いに、「頑固だもん」と笑顔を見せる一方、「ちょっと具合が悪いなと思ったときは、昼間ならいいけど、夜のとき、どうしようどうしようと思わないこともないけども」と話す高齢者もいた。
そして、「(地震当時は)この世の終わりかと思いました。たんすが倒れたのとかは、人手が要りますね。1人じゃとても起こせないし。それから僕は68歳なんですけど、70歳はこの地区では若い方ですね」といった声も聞かれた。
別の地域では、行政に頼らず住民の手で支え合い、避難生活を送る被災者の姿もあった。
集団での生活について、被災者の人たちは「(今まで1〜2人の食事だったと思うが?)『楽しい』って言うと語弊がありますけど...」、「(みんなと)いろいろ話もできるしね」、「楽しいです」、「(地域の団結はありますか?)ありますよ。ありがたいなと思っています」と話すなど、笑顔が見られた。
夜になり、雨も降り出した輪島市門前町。
28日からは、温泉の入浴無料サービスや、自衛隊が仮設風呂の設置を始めるなど、徐々にではあるが、被災者への支援も始まった。
highlow highlow 2007/03/28 00:41 取材: FNN取材団

http://fnn.fujitv.co.jp/headlines/CONN00107834.html