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2007年03月28日(水) 00時00分

「朝日」「現代」表紙激似…両編集長に聞く「本音」ZAKZAK

間違えて買えば新規読者開拓も

 今週発売の週刊朝日(朝日新聞社、写真左)と週刊現代(講談社、同右)の表紙が激似していると、両誌の愛読者の間で話題となっている。両誌編集長にとっても想定外だったようだが、「間違って買ってもらえるかも」と、太っ腹でタナボタ効果に期待?している。

 酷似しているのは、26日発売の「週刊朝日4月6日増大号」と「週刊現代4月7日号」。いずれの表紙とも、白地に赤字タイトルという週刊誌らしからぬシンプルなデザインで、表紙モデルに女優の井川遥さん(30)を起用している点も一致した。

 井川さんといえば、昨年はNHK連続テレビ小説「純情きらり」で次女の杏子役を好演し、4月からも新ドラマの主演が決定、週刊誌の表紙にも度々登場している。

 それにしても、井川さんのドレスが週刊朝日が「赤」、週刊現代が「白」とかろうじて違うことを除けば、あまりにも似てしまった両誌。実は週刊朝日は、前週号で井川さんの表紙を使う予定だったという。

 ところが、前週、都知事選を争う石原慎太郎氏と浅野史郎氏の独占スペシャル対談が実現。そこで、両氏が固く手を握り、健闘を称え合うレアなカットの撮影に成功したため、急遽、差し替えが決まったというのだ。

 もっとも、白地に赤タイトルは週刊朝日の“専売特許”ともいえる。まさか週刊現代がこのデザインで来るとは、編集長の山口一臣氏にも予想外だったようで、まったく気付かず、駅で間違えて週刊現代を購入してしまったと白状する。

 「真似しやがって(笑)。せめてモデルだけでも変えてくれればなあ。でも、読者の買い間違いが起こったら、一体どっちが得するんでしょうね。今は現代さんの方が売れてるから、きっと現代さんが損して、うちが得するんだろうな」(山口編集長)

 大相撲八百長疑惑、「モーニング娘。」元メンバー再喫煙報道など、このところスクープ連発の週刊現代の加藤晴之編集長は「たまたまでしょ? できたら、読者の方が間違えて買ってくれたらって思うけどね」と余裕の弁。「お互いスクープ飛ばして頑張っているからさ、表紙でもガチンコでケンカしていこうよ」と、ライバル誌にエールを送っていた。

ZAKZAK 2007/03/28

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007032810.html