自殺サイト男女3人殺害事件 被告に求刑通り死刑判決 大阪地裁（フジTV）
自殺サイトを悪用して誘い出した男女3人を窒息させ、殺害したなどとされる前上 博被告(38)に対し、大阪地裁は求刑どおり、死刑を言い渡した。28日11時10分すぎ、死刑判決を受けた前上被告は小さく「はい」と言いながら、そのまま静かに法廷をあとにした。
無職の前上 博被告は2005年、自殺サイトで「一緒に死のう」とだまして誘い出した男女3人の口や鼻をふさいで窒息させ、殺害したなどとされている。
裁判で前上被告は、窒息する姿に性的な快感を覚えるなどと起訴事実を認めたが、弁護側は刑事責任能力の有無を争点としていた。
一方、検察側は死刑を求刑し、28日、判決の日を迎えた。
判決で、大阪地裁は「周到に準備したうえでの犯行で記憶も鮮明」と、前上被告に完全な刑事責任能力があるとした。
そのうえで、「性的欲求のために、被害者を苦しめ尽くして殺害する犯行は、執拗(しつよう)かつ残虐極まりない」、「特異な性的欲求は強く、改善の見込みもない」などとして、検察側の求刑どおり死刑を言い渡した。
自分の快楽のために3人もの命を奪った前上被告。
弁護側は、28日午前に控訴したが、前上被告はすでに控訴を取り下げる意向を示しているという。
[ high
/ low
]
[ high
/ low
]
2007/03/28 11:54 取材: 関西テレビ