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2007年03月28日(水) 14時16分

能登半島地震発生から4日 応援に駆けつけた5人の看護師を取材しました。フジTV

能登半島地震発生から28日で4日。被災地では、復旧作業などで住民の疲労が募る一方、人手不足などの問題も起きています。
震災直後、およそ80人が搬送されてきた市立輪島病院では、多くの人たちを助けたい思いで応援に駆けつけた5人の看護師が活躍しています。
その姿を追いました。

被災地の病院で、てきぱきと患者の対応にあたる石川県看護協会の西村幸子看護師。
実は、石川県内のほかの病院から応援に駆けつけた看護師の1人だという。
市立輪島病院は、地震発生直後から次々と患者が訪れ、医師や看護師による懸命な処置が続けられている。
中には、自宅が倒壊したスタッフもいるが、この3日間、病院から離れられないなど、厳しい勤務状態が続いていた。
西村幸子看護師は「患者さんも診なきゃいけないけど、病棟とかスタッフのほうも休めるようにと思って」と話した。
27日午前10時ごろに到着した看護師たちは、早速、患者に体調を聞いたり、点滴をしたりするなど、手当てに追われた。
そんな中、つかの間の休息。
被災地の病院では、乾パンなどの非常食も昼食となった。
被災のストレスからか、「胃が痛い」と病院を訪れた女性。
鈴見直子看護師が「きょうはどうなさったんですか?」と聞くと、女性は「地震のあれで、ほら、胃が痛くなって」と答えた。
採血の結果を待っている間、応援に駆けつけた看護師のうちの1人、石川県看護協会の鈴見直子看護師が女性に話しかける。
鈴見看護師が「怖かったですよね?」と話しかけると、女性は「本当に。みんなおれば、そうでもなかったんだけど」と話した。
鈴見看護師が「1人だったの?」と尋ねると、女性は「うん、みんなね、京都行って」と答えた。
鈴見看護師は、地震で精神的に不安定になっている方の心のケアもしたいと話している。
鈴見看護師は「自分の希望で来たので、自分も地震をちょっと体験したのと、あと、テレビとかで状況を見ていて、なんか自分でも役に立つことがあればなと思って」と話した。
市立輪島病院によると、今後、避難所から緊急を要する患者が増えるおそれがあるため、受け入れ態勢の強化を進める方針だという。

看護師を受け入れた市立輪島病院では、「支援したいという好意で来ていただいて、病院を手伝ってもらっている。ありがたいです」と話している。
highlow highlow 2007/03/28 14:16

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