記事登録
2007年03月28日(水) 00時00分

NECとトレンドマイクロ、協業による検疫システム朝日新聞

 NEC(矢野薫社長)とトレンドマイクロ(エバ・チェン社長兼CEO)は3月27日、NECが07年1月に開始した新パートナー制度「InfoCage WORKS」の成果第1弾として、両社の協業による検疫システムを4月2日から利用可能になると発表した。

 NECの不正接続検知アプライアンス「InterSec/NQ30b」とトレンドマイクロの法人向け総合セキュリティソフト「ウイルスバスター コーポレートエディション(ウイルスバスター Corp.)」が連携するツールを提供し、中小企業の検疫システムの導入と運用を支援する。この協業による効果も含め、NECでは「InterSec/NQ30b」を昨年対比150%の売り上げ増加を見込んでいる。

 「InterSec/NQ30b」の利用には、管理ソフト「WebSAM SecureVisor SiteManager」にクライアント端末のMACアドレスなどの情報を登録する必要があり、そのため、導入時の登録や端末に変更があった際には、手動でこれらの情報を入力する作業が発生していた。今回開発した連携ツールは、「ウイルスバスター Corp.」の管理サーバーが収集したクライアント情報を「WebSAM SecureVisor SiteManager」へ定期的に受け渡し、自動登録・変更を可能にする。なお、同ツールは「InterSec/NQ30b」と「WebSAM SecureVisor SiteManager」を利用中、または新規で購入したユーザーにNECが無償で提供する。

 「InfoCage WORKS」は、システム全体のセキュリティ強化を目指し、製品開発を軸にした協業をパートナー各社と進める新制度。NECのセキュリティ製品「InfoCage」シリーズと各社の主力製品との相互補完関係を確立することで、「協調型セキュリティ」に基づく製品をユーザーに提供するもので、トレンドマイクロをはじめ、アンチウイルス、ネットワークセキュリティなど各分野のパートナーが参画している。

http://www.asahi.com/digital/bcnnews/BCN200703280009.html