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2007年03月28日(水) 00時00分

関テレ民放連除名で五輪見られない!?朝日新聞

 情報番組「発掘!あるある大事典2」のねつ造問題で、制作した関西テレビが民放連(日本民間放送連盟)から除名されることが27日、決まった。民放連は社外調査委員会の報告書から、納豆以外に計15件の不適切な放送が判明したことを受け、緊急対策委員会を開いた。4月19日に総会にはかり、正式決定する。

 除名による影響はイメージ低下のほか、放送局が分担して放送するスポーツの国際大会が放送できない。来年夏の北京五輪で、フジ系列が中継を担当する種目について2府4県(兵庫、奈良、滋賀、和歌山)で視聴できない可能性もある。

 除名理由について、会見した民放連の広瀬道貞会長(テレビ朝日会長)は「さらに多くのねつ造が明らかになった。以前から問題提起、疑惑の声があったのに、真剣に対応しなかった経営陣の責任は極めて重く、放送界への信頼を失墜させた」と説明した。

 同局はすでに、会員活動停止処分を受けているが、除名となれば原則、無期限。復帰には「再発防止を実行しているかどうか、地元他局が判断することになる」(広瀬会長)という。

 過去に除名処分を受けた静岡第一テレビ(スポットCM代金の不正授受問題)は、99年3月から00年8月まで1年5カ月。仮にほぼ同じ期間なら、復帰は来年秋以降になる。ただし、民放連スタッフは「静岡の時はシドニー五輪があり、視聴者に迷惑は掛けられないと、地元他局から声が出て復帰した」と話した。

 フジ系列による中継全面取りやめの可能性もある。フジテレビは「現段階でコメントすることはできない」とした。

http://www.asahi.com/culture/tv_radio/NIK200703280011.html