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2007年03月28日(水) 22時09分

ハンセン病補償、パラオなど追加 厚労省、4施設指定朝日新聞

 日本の植民地統治時代に南洋諸島のハンセン病療養所に入所させられていた人たちの補償問題で、厚生労働省は28日、パラオやサイパンなど4カ所の療養所を新たに補償の対象施設に指定すると発表した。現地調査や当時の文献から、患者を強制隔離していた事実が確認できたためで、厚労省は4月上旬から補償の申請を受け付ける。

 指定されるのは、パラオ、ヤップ(ミクロネシア連邦)、サイパン、ヤルート(マーシャル諸島共和国)の各療養所。

 昨年2月施行の改正ハンセン病補償法は、国外療養所の元入所者も補償金(1人800万円)の支給対象とした。これを受けて韓国と台湾の各1施設を指定し、補償の認定が進んでいるが、南洋諸島は当時の記録が残っていないことなどから指定が遅れていた。

http://www.asahi.com/national/update/0328/TKY200703280377.html