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2007年03月28日(水) 15時17分

英国人女性殺害 遺棄容疑者、数日前に知り合う朝日新聞

 千葉県市川市のマンションのベランダに置かれた浴槽で26日夜、英国籍の英会話学校講師リンゼイ・アン・ホーカーさん(22)が砂に埋められた状態で見つかった事件で、ホーカーさんと、同室に住む市橋達也容疑者(28)=死体遺棄容疑で指名手配=が知り合ったのは遺体発見の数日前で、ホーカーさんの勤める学校とは別の場所だったことが県警の調べでわかった。市橋容疑者がホーカーさん宅を訪れたこともあったという。

 県警は28日午前、ホーカーさんの死因を特定するため、千葉大学で司法解剖を始めた。

 調べでは、遺体発見の直前に、市橋容疑者はホーカーさんの住む船橋市内の英会話学校の社宅を訪問。ホーカーさんと同居する同僚の外国人講師は、市橋容疑者と面識がなく、ホーカーさんから知り合いとして紹介されたという。

 英会話学校側も「(市橋)容疑者は当校の生徒になった記録はない。ホーカー講師と交際していた事実もない」としており、2人が学校を通じて知り合った可能性を否定している。

 ホーカーさんと同居していた同僚はカナダ人とオーストラリア人の女性講師で、ホーカーさんが戻らないのを不審に思い26日午前に学校側に相談。捜索願を受理した船橋署が調べたところ、ホーカーさんの部屋から、市橋容疑者の自宅の番号と片仮名で「タツヤ」と書かれたメモが出てきたため、市橋容疑者との接点が浮上したという。

 英紙インディペンデント(電子版)などによると、ホーカーさんは、不明になる直前の20日、インターネットを通じて、同国在住の知人男性に「男が自宅までついてきた。でも心配しないで。日本は変わった国だから」とのメッセージを寄せていたという。県警は、こうした情報の確認を急いでいる。

 英国のグレアム・フライ駐日大使は27日、県警と行徳署を訪ねて、捜査状況などを確認。ホーカーさんの父親と知人男性もすでに英国から来日していて、解剖が終わるのを待っているという。

http://www.asahi.com/national/update/0328/TKY200703280211.html