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2007年03月28日(水) 00時30分

地震発生時30分間の地震計記録できず 志賀原発朝日新聞

 能登半島地震で、震源地に近い北陸電力志賀原発(石川県志賀町)の1号機原子炉建屋の地震計の記録が地震発生時から計約30分間、欠落していたことが27日、わかった。地震の記録を保存するICメモリーカードの容量が少なく、頻発した地震の記録を保存できなかったという。

 記録が欠落していたのは、1号機の原子炉建屋内にある22カ所の地震計のデータ。北陸電力は地震の影響を調べるよう経済産業省原子力安全・保安院から指示を受けている。同社では1号機内にあるバックアップ用の地震計の記録と2号機の記録をもとに解析することにしたという。

 また同社は、地震当時の東西方向の揺れが、1号機の原子炉建屋地下2階で最大239ガル(ガルは加速度の単位)、2号機で264ガルだったと発表した。地震が発生した25日に、速報値として1号機で226ガルと発表していたが、その後に解析して補正した。

http://www.asahi.com/national/update/0328/TKY200703270525.html