住金は提携先の鋼管メーカー仏バローレックとの間で、一貫製鉄所をブラジル・ミナスジェライス州に建設し、10年に稼働させることに合意した。粗鋼生産量は年約100万トンで、30万トンの半製品をバ社に売って60万トンの鋼管を造り、両社が30万トンずつ売る。住金は合弁会社に約43%を出資し、役員は両社同数。
記者会見した安藤力副社長は「鋼管は一貫生産が重要なので高炉も造る。ブラジルはアフリカ沿岸など(石油・天然ガス開発の)成長市場にも近い」と話した。
油井用シームレスの世界需要は15年に現在より2割増の見通し。住金は、主力の和歌山製鉄所の増強や新製鉄所の稼働で110万トンの年産能力を160万トンに高める。