記事登録
2007年03月28日(水) 20時53分

天下り、06年は70件 国家公務員課長級以上朝日新聞

 人事院は28日、06年の国家公務員の営利企業への再就職状況をまとめた年次報告(天下り白書)を国会と内閣に提出した。人事院が承認した課長級以上の天下りは、前年より4件増えて70件。このうち、透明性が高いとされる「公正な人材活用システム」による再就職は15件と過去最多になったが、全体の21.4%にとどまっている。

 国家公務員は退職から2年以内に、退職前の5年間に在籍した省庁と密接な関係にある企業に再就職する場合、課長級以上などは人事院、課長補佐級以下などは人事院の委任を受けた各省庁の承認を得る必要がある。

 省庁別では財務省が最多の24件(前年は23)。次いで経済産業省10件(同6)、国税庁8件(同7)、国土交通省7件(同10)の順。

 再就職に至る経緯では「官のあっせん、仲介」が43.7%。「職員の自発的な就職活動、知人の紹介」が26.8%などで、承認時の平均年齢は56.6歳だった。課長補佐級以下などの営利企業への再就職は611件で、前年より37件減った。

http://www.asahi.com/politics/update/0328/009.html