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2007年03月28日(水) 11時09分

「慰安婦問題を歴史の教訓に」 女性基金が外相に要請朝日新聞

 元従軍慰安婦への償い事業を12年にわたって続け、今月末に解散するアジア女性基金の石原信雄副理事長(元官房副長官)らは27日、外務省に麻生外相を訪ね、政府の支援継続を求める村山富市理事長(元首相)の申入書を手渡した。

 申入書では「慰安婦問題を歴史の教訓としていくことは、なお日本国民の課題だ。政府の働きに期待する」などとして、高齢化する元慰安婦へのケア事業を引き継ぐNPO(非営利組織)への資金援助や、女性の人権問題に対する国際的取り組みの堅持を求めた。

 これに対して外相は、基金の活動に「深い敬意」を表明し、「基金解散後も、基金の事業に体現された国民と政府のこの問題に対する真摯(しんし)な気持ちが引き継がれていくよう努力していきたい」と応じた。

http://www.asahi.com/politics/update/0328/004.html