記事登録
2007年03月27日(火) 00時00分

破戒僧呆れた淫行修行…出会い系で15歳買春ZAKZAK

「仏門の世界にいる者が欲望に負け…」

 仏様を裏切ったばかりか、現世の法までも破ってしまった若き修行僧が、ロリコン淫行で警視庁に逮捕された。「欲望に負けて…」と悔いてはいるが、世間で許される行為ではない。跡取り息子の愚行に肩を落とす住職の父親。まさに「親の心、子知らず」だ。

 女子高生にわいせつな行為をしたとして、警視庁少年育成課に児童買春・ポルノ処罰法違反の疑いで逮捕されたのは、山口県宇部市山門の僧侶(25)。

 調べによると、同容疑者は2005年7月下旬、東京都豊島区南大塚のホテルで、携帯電話の出会い系サイトで知り合った高校1年の女子高生(当時15)に現金5万円を渡し、わいせつ行為をした疑い。

 同容疑者は当時、都内の寺院で修行中の身だった。

 若くして破戒僧の道に足を踏み入れてしまった同容疑者は、山口県宇部市山門の浄土宗系寺院「松月院」に、住職の一人息子として生まれた。

 仏門を志し、18歳で単身上京、仏教系私立大学の名門・大正大学に入学した。

 04年に同大を卒業した同容疑者はそのまま東京に残り、大学からの紹介で都内の浄土宗系寺院に住み込みで修行に入った。

 昨年8月には修行を終え、次期住職を目指して実家に戻っていた。

 「世間様をお騒がせして申し訳ない。寺に育ててもらった者がこのようなことをして…。本当に申し訳ない」

 夕刊フジの取材に応じた父親(58)は、息子の不始末をしっかりとした口ぶりでこう懺悔(ざんげ)したが、「『用件がある』とだけ告げ、今月16日に家を出た。事件は警察の電話で初めて知った」と不肖の息子に困惑していた。

 父親は、新しい数珠を考案したり、1978年に仏教書を出版するなど職務に熱心だった。

 教育にも情熱を持っていたようで、「教育再生」を目指す市民団体の山口県代表を務め、自分の寺に「脳幹理論」を唱える戸塚ヨットスクール校長・戸塚宏氏(66)を招いて講演まで開いている。教育熱心だっただけに息子の裏切りは相当ショックだったのだろう。

 「父子の情は切っても切れない。守ってやりたいという思いもあるが…。場合によっては重大な決心をせざるをえない」と思い詰めていた。

 同容疑者は調べに対し、「仏門の世界にいる者が欲望に負け、反省している」と供述しているという。父親のみならず仏様の期待をも裏切った容疑者。これからの生き様で、清算するしかないのだろう。

ZAKZAK 2007/03/27

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007032710.html