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2007年03月27日(火) 03時19分

関西テレビ、民放連が捏造で除名へ…準キー局で初読売新聞

 フジテレビ系で放送された「発掘!あるある大事典2」の捏造(ねつぞう)問題で、日本民間放送連盟(民放連、会長=広瀬道貞・テレビ朝日会長)が、番組を制作した関西テレビを除名処分にする公算が大きくなった。

 27日に開催する緊急対策委員会で協議し、近く総会で正式決定する。

 民放連は既に、関西テレビを会員活動停止にしている。最も厳しい除名処分は、1999年3月から2000年8月まで静岡第一テレビがCM間引き問題で受けた1件だけ。関西テレビの処分が決定すれば、準キー局では初めてとなる。

 除名処分を受けると、放送局としての信用が失われ、広告収入に多大な影響が出る。また、番組をキー局に伝送したり、キー局から番組を受ける際に使用する回線料の加盟社割引が適用されなくなる。

 広瀬会長は、関西テレビの外部調査委員会の報告を受け、「さらに数多くの捏造、改ざんの事実が明らかになり、大変遺憾。視聴者の信頼を裏切った関西テレビの責任は極めて重い」とのコメントを発表し、厳しい見解を示していた。

 総務省が放送局への規制強化の動きを見せていることもあり、民放各局の間では、自浄力をアピールするためにも「除名するほかない」との意見が強まっている。

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070327i401.htm