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2007年03月27日(火) 21時17分

羽田—北京シャトル便、首相も前向き 経済財政諮問会議朝日新聞

 安倍首相は27日の経済財政諮問会議で、民間議員が提案した08年の北京五輪までの羽田—北京シャトル便実現や羽田空港の24時間化について、「国際的に遜色(そんしょく)のない空の自由化に向けて大きく方向転換し、改革を進めたい」と述べ、意欲を示した。同様に民間議員から提案のあった国際航空路線の自由化(オープンスカイ)についても前向きな意向を示した。

 羽田空港の国際化について、国土交通省はソウルや上海など比較的近距離でビジネス需要の大きい都市に限る方針を示しており、北京は対象外だった。恒久的な路線設定は無理との立場だが、五輪開催時の観光面での需要も考慮に入れ、時限的に便を設定する方向で検討に入る。

 「オープンスカイ」は空港ごとの国際線の便数などに政府が関与せず、届け出制にして航空会社の裁量に任せる仕組み。米国などで採用されている。国交省は「発着枠に余裕のない日本では政府の調整が必要」(航空局)との立場を崩しておらず、この日も冬柴国交相が反対の意向を示した。

http://www.asahi.com/business/update/0327/165.html