記事登録
2007年03月27日(火) 18時51分

新日鉄、タタと合弁生産を検討 インドの鉄鋼最大手朝日新聞

 新日本製鉄は27日、技術提携先でインド鉄鋼最大手のタタ・スチールと、インドでの自動車用鋼板の合弁生産に向けた検討を始めたことを明らかにした。これまで日系自動車メーカーのインドの生産拠点には、日本からの輸出やタタへの技術供与を通じて自動車用鋼板を供給してきたが、経済成長中のインドの自動車市場拡大をにらんで供給力を高める狙い。

 鉄鋼世界2位の新日鉄は、買収で規模拡大を進める首位アルセロール・ミッタルに対抗し、韓ポスコなど海外大手メーカーとの提携を強化して世界市場での存在感を高める戦略をとっている。タタは1月に英コーラスを買収、同6位に躍り出ており、関係強化にはミッタルへの対抗力を高める狙いもありそうだ。

 新日鉄は70年代からタタに高炉改修を指導するなど協力関係が長く、02年から自動車用鋼板の生産技術も供与している。

http://www.asahi.com/business/update/0327/150.html