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2007年03月27日(火) 07時44分

法科大学院の認証評価始まる 第1号は早大と駒沢大朝日新聞

 3年コースの第1期修了生を今月出した法科大学院で、文部科学相認定の第三者機関の認証評価が始まり、「第1号」の結果が26日、公表された。評価を受けたのは駒沢大と早稲田大で、両校とも基準を満たす「適合」と認定された。認証評価は5年以内にすべての大学院が受けることになっており、出そろえば受験生の学校選びの基準の一つになりそうだ。

 第三者機関・日弁連法務研究財団が、現地の泊まり込み調査や学生・教員アンケートなどで、「カリキュラム」や「学習環境」など9分野でA+〜Dの5段階評価をした。

 駒沢大は「教育内容」など5項目がB、「法曹に必要な資質の養成」など4項目がC。「若々しい教員団が丁寧に教えている」とされたが「養成しようとする法曹像と科目・年次が合致していない」との指摘もあった。

 早稲田大は「運営と自己改革」など4項目がA、「教育体制」など5項目がB。「教員の格差が大きい」との評価も。

 新司法試験の合格率については「大学院の予備校化を避けるため、評価基準にはしなかった」と柏木昇・評価委員長。

 もし「不適合」なら、文科省の改善命令や設置認可取り消しもありうる。

 認証機関はほかに独立行政法人「大学評価・学位授与機構」と財団法人「大学基準協会」。新年度は各2〜11校の評価を行う。

http://www.asahi.com/life/update/0327/002.html