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2007年03月27日(火) 18時42分

パートの年金対象絞り込み、自民が了承朝日新聞

 自民党の社会保障制度調査会・厚生労働部会合同会議は27日、パート労働者への厚生年金の適用拡大について、月額収入(9万8000円)の算定基準を絞り込み、学生を除外するなど適用対象をさらに限定することで政府案を了承した。これで新たな対象は当初試算の10万〜20万人より、さらに数%減ることになる。政府は、来月初旬の今国会提出をめざしている。

 政府案は(1)週20時間以上の労働時間(2)月収9万8000円以上(3)1年以上の勤務期間——の3条件を満たすパート労働者に厚生年金への加入資格を与える内容。当面は、従業員300人以下の中小企業を対象外としている。

 この日の合同会議では、算定月収に賞与や通勤手当、残業手当等を含めないことや学生を対象外とすることなど9項目の「確認事項」を条件に政府案を了承。中小企業の猶予期限は、「当面」ではなく「別に法律で定める日」となる。

 厚生労働省の試算では、現在保険料を支払っていない週20時間以上働く主婦パート130万人のうち対象は4万〜5万人にとどまる。全体では、当初試算の10万〜20万人より「数%減少する」(鈴木俊一・自民党社会保障制度調査会長)と見込んでいる。

http://www.asahi.com/life/update/0327/006.html