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2007年03月27日(火) 22時53分

新人材バンク一元化「設置3年内」 公務員再就職で首相朝日新聞

 安倍首相は27日の経済財政諮問会議で、国家公務員の再就職あっせんを一元管理する「新人材バンク」について「可能な限り早期に立ち上げ、設置後3年以内に完全な一元化を必ず実現したい」と表明した。設置時期の明言は避けたが、大田経済財政担当相は会議後の会見で、早ければ08年度にも設置できるとの見通しを示した。政府は4月中に国家公務員法改正案など関連法案を今国会に提出する方針だ。

 大田氏によると、首相は会議で公務員制度改革について「戦後レジーム(体制)からの脱却の中核。省庁による再就職あっせんを禁止して一元化することで、押しつけ的あっせんを根絶する。実現できるところから進める」と表明した。

 政府案では「能力・実績主義」や「新たな人事評価制度」を盛り込み、人材バンクを「内閣」に設置、各省庁人事当局と再就職先企業などとの直接交渉を禁止。「キャリア及び人的情報の把握などに配慮する」などと各省人事当局の関与の余地を残す一方、「バンク職員に出身官庁職員のあっせんをさせない」とした。ただ、人材バンクの詳細についての設計は有識者懇談会に委ねた。

 一方、自民党の片山虎之助参院幹事長は27日の会見で「(法案が)通るのがベストだが、提出して国民の前で議論してもらうことに意味がある」と語った。参院選を控えて会期延長が困難なため継続審議の可能性を示唆したと見られる。

http://www.asahi.com/politics/update/0327/012.html