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2007年03月27日(火) 12時01分

米朝、送金問題で協議 ヒル氏「2、3日で解決する」朝日新聞

 北京の米大使館は27日、マカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)で凍結されていた北朝鮮資金の送金問題をめぐり、米財務省代表団が26日夜に北朝鮮側と協議したと発表した。また、6者協議の米首席代表、ヒル国務次官補はワシントンで26日、送金問題が「2、3日で解決すると思う」と言及。休会中の6者協議が近く再開される可能性が出てきた。

 26日の米朝協議の詳しい内容は明らかになっていないが、財務省によると、資金を北朝鮮の銀行が持つ口座に移す米朝合意を早急に実施する方策を話し合った。財務省は27日、「できるだけ早く解決できるよう取り組んでいる」との声明を出した。

 一方、ヒル氏は26日の講演で「銀行の問題が解決すれば、北朝鮮は国際原子力機関(IAEA)とさらに協議するだろう」と指摘。2月の6者協議合意で「初期段階の措置」の期限とされた60日にあたる4月半ばまでに、北朝鮮が核施設の稼働停止、封印などを行うとの見通しを示した。

 BDAの資金をめぐっては、米朝は北朝鮮の銀行が中国銀行に持つ口座に移すことで合意。だが、資金洗浄の疑いがある資金が含まれていることから実際の送金ができず、6者協議は22日、休会した。このため、19日に北京で合意を発表して帰国していたグレーザー氏が急きょ再訪中。米代表団は26日には中国銀行業監督管理委員会や中国人民銀行(中央銀行)などとも協議した。

http://www.asahi.com/international/update/0327/007.html