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2007年03月27日(火) 00時00分

笑いに目覚め上方喜劇に 「桂春団治」主演の沢田研二朝日新聞

 上方喜劇の名作「桂春団治」(長谷川幸延原作、宮永雄平脚本・演出)が沢田研二と藤山直美の主演で、4〜6月に東京、福岡、大阪で上演される。2人はこの作品を02年に大阪・松竹座で演じたが、東京と福岡では初めて。破天荒な落語家に扮する沢田は「軽やかに演じたい」と話す。

 大正期の大阪で活躍した初代桂春団治がモデル。八方破れの芸で人気を博し、酒と女にだらしない屈折した芸人の半生記だ。彼を支えた2番目の妻(直美)との情愛が中心に描かれる。

 沢田は「落語を一新しようと周囲の抵抗をものともせず突っ走った人。芸はすごかったにせよ、ひどいこともずいぶんやった。まずエネルギッシュなところを見せ、みじめな晩年との落差が出せたら」と語る。

 05年には直美と「夫婦善哉(めおとぜんざい)」を共演、昨年は音楽劇「モダン出世双六(すごろく) 天国を見た男」に主演し、このところ大阪が舞台の人情劇で気を吐く。

 「笑いあり涙ありのお芝居は元々好き。ザ・タイガースの頃はコントをやらされるのが嫌だったが、ウケると楽しくて、少しずつ笑いに目覚めたんです。観劇後、明日がんばろうという気にさせる芝居をやりたい」

 4月3〜27日、東京・新橋演舞場。電話03・5565・6000(チケットホン松竹)▽5月3〜27日、福岡・博多座。電話092・263・5555(劇場)▽6月1〜25日、大阪・松竹座。電話06・6214・2211(劇場)。

http://www.asahi.com/culture/stage/theater/TKY200703270340.html