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2007年03月27日(火) 00時00分

織田裕二「冗談じゃない!」関白宣言朝日新聞

 俳優織田裕二(39)が26日、都内のチャペルで行われた主演ドラマTBS系「冗談じゃない!」(4月15日スタート、日曜午後9時)の制作発表に出席した。来月25日にデビュー20周年、12月には40歳を迎える記念すべき年に、2年半ぶりの連続ドラマに復帰する。20代は純愛青年、30代は社会派熱血漢のキャラクターをそれぞれ演じてきたが、40代では平成時代の夫像の確立に挑戦する。

 織田は、ウエディングドレスを着た妻役の上野樹里(20)と元恋人役の大竹しのぶ(49)を従えて、バージンロードを歩いた。共演者には11年ぶりに再会した飯島直子(39)もおり、美女たちに囲まれるドラマだが「女性が本当の強さを持つ現代で、家族の大黒柱としての夫の新しい生き方を提案していきたい」と男の決意表明をした。

 昭和ドラマ「寺内貫太郎一家」のような亭主関白像は、平成に入り消滅した。今年40歳を迎える織田は、女性に振り回されながらも肝心なときには頼りになる? 現代の夫をコミカルに演じていく。2年前から伊与田英徳プロデューサーと温めてきたドラマだ。

 初挑戦のホームドラマで、新たな魅力を発掘するつもりだ。同プロデューサーは「20代は東京ラブストーリーのカンチ、30代は踊る大捜査線の青島のイメージだった。今回の高村圭太で40代の織田裕二像を築く」と狙いを明かす。20歳年下の妻を大切にし、仕事にも誠実な役柄で、カンチと青島のにおいを残した上で、妻と元恋人の間でドタバタする頼りなげな夫を演じていくという。

 織田は40歳を前にして「僕は迷っていたい。寄り道の中でいろんなものを発見できるから」と前向き。「若いころに戻りたいなんて、これっぽっちも思わない。大人ってすてきでしょ」と話した。

 最終回で視聴率30%を超えたシリアスドラマ「華麗なる一族」の後枠だが、織田は「日曜夜にみんながハッピーになれる内容にしたい」と肩の力は抜いている。ただ「僕の子供時代のように、家族みんなが同じ部屋で1つの番組を見るように仕向けたい」とも。家族崩壊のニュースばかりが流れる現代に、一石を投じる使命感を抱いている。

http://www.asahi.com/culture/tv_radio/NIK200703270007.html