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2007年03月27日(火) 00時00分

渡哲也、団塊世代の後輩オヤジにエール朝日新聞

 俳優渡哲也(65)が団塊世代の後輩たちにエールを送った。主演するNHK土曜ドラマ「新マチベン」(6月30日スタート、土曜午後9時)の制作発表が26日、東京・渋谷の同局で行われた。ドラマは60歳にして新米弁護士としてセカンドライフに挑戦する男たちの姿を描くが、渡は大手新聞社を退社後、5回目の挑戦で司法試験に合格した主人公を演じる。初めての弁護士役への挑戦だ。

 今年は07年問題と呼ばれる、企業から大量の団塊世代が退職する時期を迎える。多くの会社員たちの定年後の生き方が問われる時代ともいえる。それだけに、渡は「60歳なんていうのは、まだこれからです。(ドラマを通して)前向きに生きていこうという思いが伝わればいいですね」と話した。

 渡本人は「定年退職」とは無縁の人生だ。俳優の道に進み、現在は石原プロモーションの社長も務める。各企業が実施するアンケート「理想の上司」では常に上位にランクインするなど「現役感」の強い生活を過ごしているが、同ドラマの脚本には強くひかれたという。

 胸に響くセリフが2つあったからだ。「もうそんなにたくさんの仕事はできないのだから、1つ1つの仕事を大切にしていかなければ」「人生、最後ぐらい人の役に立てれば」。700万人とも言われる団塊世代にも強く突き刺さるメッセージだと感じているという。共演は石坂浩二、地井武男、黒木瞳ら。

http://www.asahi.com/culture/tv_radio/NIK200703270008.html