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2007年03月27日(火) 18時26分

デンソー、家庭用遠赤外線ヒーター3機種を回収朝日新聞

 トヨタ自動車グループの部品メーカー、デンソーは27日、発煙・発火の恐れがあるとして、82〜90年に販売した家庭用遠赤外線ヒーター3機種を回収すると発表した。88年から現在まで、27件の発煙や発火のトラブルが寄せられてきた。火災に至った事例は無いというが、同社は「今考えると、早期に十分な対応をとるべきだった」としている。

 回収するのは、いずれも前社名の「日本電装」時代に製造した「12F」「12FD」(82年9月〜88年1月に販売)と、「7FX」(89年9月〜90年3月に販売)で、同程度の機能の製品が購入できるよう1台当たり2万円を支払う。同社によると、電流制御部品や配線の不良が原因で、回収台数は最大計約3万2000台にのぼる見通しだ。

 同社は90年ごろには、発煙・発火の危険性を認識していた。だが、発生台数が少ないことなどから回収に踏み切らなかったという。

 問い合わせは回収受付センター(0120・181・103)まで。

http://www.asahi.com/life/update/0327/005.html