米メディア・娯楽大手タイム・ワーナーの出版部門タイムは26日、写真家ロバート・キャパらを生み、報道写真雑誌として一時代を築いたライフを4月20日号を最後に廃刊すると発表した。
ライフは1936年に週刊誌として創刊されたが、72年に週刊誌としてはいったん休刊。78年に月刊で復活したが、売れ行きが落ち込み、2000年に事実上、廃刊。04年以降は新聞に無料で折り込まれる週刊誌になっていた。
インターネット拡大で米誌の部数は伸び悩んでおり、タイムは「劇的な市場の変化により、ライフの出版続行はもはや適切でない」とコメントした。
同誌で最も知られた写真の一つが、故アイゼンシュテット氏が撮影した「勝者のキス」。日本の降伏により第2次大戦が終結した喜びにわくニューヨークで水兵が看護婦にキスをしている場面をとらえた。
キャパはライフ誌の依頼で、第2次大戦など数々の戦場を取材。54年、インドシナ戦線で死亡した。
タイムは、ブランド名としての「ライフ」は残し、写真を中心としたサイトなどに活用するとしている。(共同)
ZAKZAK 2007/03/27