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2007年03月26日(月) 23時06分

<深夜業務免除>大幅賃金カットのJAL客室乗務員が勝訴毎日新聞

 育児介護休業法に基づく深夜勤務の免除を申請したところ、月に1〜2回しか勤務を割り当てられず賃金を大幅カットされたとして、日本航空インターナショナル(東京都品川区)の女性客室乗務員4人が会社に減額分約3100万円の支払いを求めた訴訟で、東京地裁は26日、同社に約1500万円の支払いを命じた。判決で土田昭彦裁判官は「原告は深夜以外の時間に労務を提供する意思や能力があったのに、会社が提供を拒絶したと認められる」と述べた。
 4人は国際線への乗務を中心に勤務し、「日本航空客室乗務員組合」に所属。育児のために深夜業務免除を申請して認められたが、月に1〜2回の乗務しか指示されなかった。原告側は「会社が配慮すれば月に20日程度の勤務が可能」と主張。判決は別労組に所属する深夜業務免除者の乗務が月10日程度であることから、請求額のほぼ半額の支払いを命じた。【木戸哲】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070326-00000147-mai-soci