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2007年03月26日(月) 20時51分

山崎製パンと不二家、資本提携を正式発表朝日新聞

 不二家と山崎製パンは26日、山崎製パンが不二家株の35%を取得し、取締役の半数を派遣するなどの業務・資本提携を正式に発表した。山崎製パンは不二家の経営の主導権を握り、ずさんな品質管理の発覚で揺らいだ営業基盤の立て直しを支える。

 山崎製パンは、不二家が4月11日付で実施する約160億円の第三者割当増資を引き受け、議決権ベースで35%の株式を取得する。発行価格は1株235円。不二家は、山崎製パンの持ち分法適用会社となる。26日会見した山崎製パンの飯島延浩社長は「成果を出すメドは3年」と述べ、将来の子会社化も示唆した。不二家の外食事業についても、山崎製パン主導での再建に意欲を見せた。

 不二家の新体制の取締役は総勢12人。両社から社外取締役1人を含む6人ずつを出し合う。また山崎製パンは監査役1人も確保する。不二家側は、桜井康文社長は留任するが、他の役員の顔ぶれは一新。同日、創業家の藤井家出身の2人の取締役の辞任を発表した。

 不二家は1月上旬に問題発覚後、山崎製パンに技術支援を要請。生産設備の改善などを進め、23日に洋菓子の販売再開にこぎつけた。

http://www.asahi.com/business/update/0326/125.html