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2007年03月26日(月) 18時06分

インテル、中国・大連にLSI工場 3千億円投資へ朝日新聞

 米半導体大手インテルは26日、中国・大連市にパソコンなどのデータ制御を担うLSI(大規模集積回路)の生産工場を建設する、と発表した。07年後半に着工し、10年上半期の稼働を目指す。25億ドル(約3000億円)の大型投資となる。中国には内外メーカーのパソコンやデジタル家電の工場が集中しており、需要家の近くに生産拠点を構えることで需要増に柔軟に対応する狙いだ。

 新工場は直径300ミリのウエハーに回路を焼き付ける「前工程」の工場で、ノウハウが詰まる前工程をインテルがアジアで建設するのは初めて。中国では最先端となる回路線幅90ナノメートル(ナノは10億分の1)の加工設備を導入する。

 インテルは技術流出への懸念などから従来、半導体製品の組み立てや検査のみを中国で手がけてきた。今回の新工場建設で中国への累計投資額は40億ドル弱(約4700億円)になる見通しだ。

 市場が急拡大する中国では近年、韓国や台湾などの半導体メーカーが前工程の工場を建設する動きが相次いでいる。

http://www.asahi.com/business/update/0326/108.html