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2007年03月26日(月) 20時21分

タイ検察、前首相夫人らを脱税で起訴朝日新聞

 タイの検察当局は26日、タクシン前首相のポチャマン夫人ら3人を脱税の罪で起訴した。前首相が追われた昨年9月のクーデター後、前首相の一族が訴追されるのは初めてで、5月14日に審理を始める。3人はこの日、各500万バーツ(約1800万円)を払って保釈された。

 起訴されたのは、ポチャマン夫人と兄のバンナポット氏、夫人の私設秘書の3人。検察当局によると、夫人からバンナポット氏に株式が譲渡された際、3者が共謀して約2億7000万バーツ(約9億7000万円)を脱税した。

 タクシン前政権の「腐敗」を理由にした軍のクーデターで発足した現政権は、発足直後に前政権関係者の不正調査を始めた。14の事例を調べているが思うように進まず、政権支持率が低下する原因にもなっていた。

 ようやく最初の訴追にこぎつけたが、今回はタクシン氏が政権に就く前のもので、01年の政権発足後の事案は解明に時間がかかるとみられている。

http://www.asahi.com/international/update/0326/004.html