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2007年03月26日(月) 09時02分

山崎製パン35%出資、不二家と資本提携で合意朝日新聞

 ずさんな品質管理が発覚した不二家と、同社を技術支援している山崎製パンは25日、資本提携の内容について最終合意に達した。26日にも発表する。山崎製パンが不二家の第三者割当増資を引き受け35%を出資するとともに、取締役の半数を派遣する。不二家経営の主導権を握り、グループ会社化する。

 山崎製パンの出資額は150億円程度。出資比率は今後、段階的に引き上げていく方針だ。

 不二家は今期67億円の当期赤字に陥る見通し。「半年で売り上げを前年並みに戻したい」(桜井康文社長)としているが、営業不振が長期化すると見られている。このためリストラ資金も必要で、増資で得た資金は損失の穴埋めなどに使うとみられる。

 不二家の新体制では、取締役総数を12人とする方向。このうち山崎製パンは5人の常勤取締役と1人の社外取締役を出す。一方、不二家側は推薦する社外取締役1人を含め6人を確保する。桜井社長は続投するが、創業家の藤井家出身の2人の取締役は退任するなど顔ぶれを一新させる。

http://www.asahi.com/business/update/0326/034.html