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2007年03月26日(月) 18時22分

志賀原発に地震の影響調査を指示 原子力安全・保安院朝日新聞

 能登半島地震を受けて、経済産業省原子力安全・保安院は26日までに、北陸電力に対し、震源に近い志賀原発について、地震の影響を調べて報告するよう指示した。志賀原発では、原子炉建屋内で最大震度4.8を観測していた。

 保安院によると、志賀原発は震源から10キロ以内の直下型地震でマグニチュード(M)6.5を想定して建設している。今回の地震はM6.9だったが、震源から約18キロ離れていた。地震の揺れは226ガル(ガルは加速度の単位)で、想定最大の490ガルを下回った。保安院は「今回の地震は発生しうる地震の想定の範囲内とみられる」としている。

 志賀原発1、2号機は地震発生時、臨界事故隠しとタービン故障でそれぞれ停止中だったが、1号機の使用済み核燃料の貯蔵プールが揺れて、放射性物質を含んだ水が原子炉建屋内に飛び散ったことが確認されている。

http://www.asahi.com/national/update/0326/TKY200703260244.html