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2007年03月26日(月) 13時00分

不二家に山崎パンから6役員、傘下入り午後発表読売新聞

 不二家と製パン最大手の山崎製パンは26日午後、不二家が山崎製パンの傘下に入って経営再建を進めることを正式発表する。

 両社が同日、それぞれ取締役会を開いて決定し、共同記者会見する。

 山崎パンが不二家の第三者割当増資を引き受けて、不二家の発行済み株式の3分の1超に当たる約35%を約150億円で取得する。不二家は取締役を現在の6人から12人に増やし、山崎パンが半数の6人を派遣して不二家の経営再建を主導する。また、不二家の創業家の藤井家出身の取締役2人は退任する。

 両社は、原料の仕入れや配送の共同化に乗り出すほか、山崎パンの系列店で不二家商品を販売するなど、業務面での提携も進める。

 不二家は、消費期限切れの原料使用が発覚して停止していた洋菓子販売を23日に再開したが、長期の販売停止や顧客離れで業績の大幅悪化が避けられない情勢だ。このため、山崎パンの傘下に入って財務・業務両面の支援を受け、経営の立て直しを急ぐ。山崎パンは、不二家に合併などの重要事項について株主総会で拒否権を持つ3分の1超の議決権比率を握り、経営に大きな影響力を持つことになる。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070326i105.htm