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2007年03月26日(月) 00時00分

OP25B(おーぴーにじゅうごびー)読売新聞


絵と文・唐沢なをき

 OP25Bというのは、インターネットサービスプロバイダが行っているスパム対策のひとつです。「Outbound Port 25 blocking」の略で、「25番ポートから出て行かないように規制する」という意味になりますワン。

 ポートというのはデータの出入り口のこと。25というのはメールの送信データを送り出すポートの番号です。OP25Bはこの25番ポートに規制をかけ、スパム業者が発信元を偽って大量の迷惑メール送信したりすることを防ぎます。現在、国内の大手プロバイダはほとんどがOP25Bを導入していますワン。

 導入済みのプロバイダでは自社が提供したメールアドレスからしか、メール送信ができなくなります。そのため、フリーメールサービスを使っている人や、よく出先で他社の回線を使ってメール送信するような人は、そのままではメール送信不能になってしまうことがあるのですワン。こういう場合はサブミッションポートというメール受付専用ポートを使うように設定すれば、問題なくメールが送れます。サブミッションポートを使うときは、メール送信の直前にIDとパスワードの認証をする設定をしなければなりません。一般のユーザーがメール送ることができても、スパム業者が発信者不明メールを送れないように対策がしてあるというわけです。細かい設定の仕方などは各プロバイダで詳しく説明されていると思いますワン。

 OP25Bを実施したプロバイダでは、スパム発信数が激減しているそうです。が、最近のスパム業者はOP25Bが実施されていない海外のサーバを悪用してスパム送信に励んでいるとか。やれやれですなあ。ワンワン。

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20070326nt0d.htm