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2007年03月26日(月) 17時00分

日テレ集団暴走で「やらせ」? 少年に撮影予告し収録夕刊フジ

 日本テレビが昨年8月に情報番組「NEWSリアルタイム」で放映したJR前橋駅周辺の集団暴走報道をめぐり、同番組スタッフが暴走族の少年らに事前に撮影日を伝えたことで暴走の規模が拡大した疑いが、群馬県警の調べで26日までに浮上した。

 昨年8月28日夕、「パトカー囲み集団挑発・憤激!群馬県警Vs暴走族」のタイトルで放映された特集では、JR前橋駅周辺で、改造バイク数十台が、蛇行しながら集団暴走する模様が報道された。

 撮影を担当したのは、日本テレビ系の制作会社「NTV映像センター」のスタッフ。暴走行為は昨年7月22日深夜から23日未明、29日深夜から30日未明にかけて、計2回行われた。

 県警は2回目の撮影日の7月30日未明に集団暴走をした少年ら計23人を道交法違反(共同危険行為)の疑いで逮捕。調べなどに対し、このうち約20人の少年らが「テレビの撮影があるから来て走った」と供述した。

 その後の調べで、1回目の撮影日に当たる23日未明、取材スタッフが駅前にいた少年に「来週また来るから」と伝えていたことが判明。県警は撮影予定が少年らから次々と伝わり、「少年らの『派手に映りたい』という心理」(県警幹部)から、2回目の大規模暴走が起こったとみている。

 暴走後には、少年の携帯電話に取材スタッフが電話をかけていたことも通信履歴などから判明したという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070326-00000005-ykf-ent