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2007年03月26日(月) 15時05分

無線通信機能付きゲーム、旅客機内で禁止…国交省読売新聞

 機内での「通信対戦」は厳禁です——。飛行中の旅客機内で、対戦型の無線通信機能を持つ携帯ゲーム機を使用すると運航システムが誤作動するなどのトラブルを引き起こす恐れがあるとして、国土交通省は、携帯ゲーム機の一部機能について機内での使用を制限することを決めた。

 省内の有識者懇談会の審議を経て機内での電子機器の使用を禁止・制限するルールを改正し、家族連れの利用が増える夏休みシーズンをメドに、機内での無線通信機能の使用を禁じる方針だ。

 使用が制限されるのは、「ニンテンドーDS」(任天堂)、「プレイステーション・ポータブル」(ソニー)など、無線通信機能を使って他のゲーム機と接続、対戦ができる機器。ルール改正後も、通信機能を切れば、シートベルト着用の表示が消えた巡航時には使用できるが、客室乗務員から通信機能を使用していないか作動確認を求められることがある。

 飛行機は様々な機器を搭載しており、乗客が機内に持ち込んだ電子機器が発する電波で誤作動を起こすことがある。これまで、自動操縦装置が解除されて、機体が突然傾いたり、空中衝突防止装置が誤作動を起こすなど、1993年以降国内航空会社で200件近いトラブルが報告されており、国交省が2003年、携帯電話やトランシーバーなどの機内使用は全面禁止とするルールを導入した。これまでは、携帯ゲーム機やビデオカメラなどは影響は少ないとして、離着陸時を除いては使用が認められていた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070326i505.htm