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2007年03月26日(月) 00時00分

札幌は3氏の争い/4指定市長選が告示朝日新聞

 統一地方選挙の政令指定市長選が25日、札幌、静岡、浜松、広島の4市で告示された。札幌と広島は、与野党がそれぞれ推薦もしくは実質的支援をする候補が対決する。統一選での実施は前回、札幌だけだったが、指定市移行などで3市が加わり、行財政改革や多選問題などを争点に舌戦がスタートした。既に告示された都道県知事選、30日告示の道府県議選、指定市議選とともに4月8日に投開票される。

 札幌市長選には、いずれも無所属で遊戯施設支配人の二階堂俊三(57)、現職の上田文雄(58)=民主、社民、市民ネット推薦=、前国土交通省技監の清治真人(58)=自民、公明推薦=の3氏が立候補を届け出た。上田氏が再選を果たすか、政権与党や経済界が推す清治氏が道都の首長を奪還できるかが焦点になる。

 札幌市長選は前回、7人が立候補する乱戦になり、再選挙にもつれ込んだ。今回は民主党などの推薦を受けた上田氏と、自民、公明両党の推す清治氏が対決する与野党激突の構図。共産党は候補者を立てず、護憲などの政治姿勢が近い上田氏を事実上、支持するとみられる。

 二階堂氏は「市政改革や組織改革に取り組む」として、市長給与と退職金の半減を公約に掲げた。市職員を毎年5%ずつ削減し、市議会の定数も半分にするとしている。

 上田氏は「市民が主役」を強調し、市民自治を進めることで「人が輝く街を作ろう」と訴える。市の厳しい財政事情もあり、芸術文化の振興などソフト重視の街づくりを提唱する。

 清治氏は「札幌には内向きの閉塞(へい・そく)感が漂っている」として経済の活性化を重要課題に位置づけた。高速道や地下鉄延伸などの基盤整備を進める一方、市職員の削減などの行財政改革を掲げた。

http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000703260014