本社情勢調査
今回、投票先を明らかにした人は67%で(前回65%、前々回61%)、少しずつ増えている。その回答をもとに分析すると、石原氏は女性の支持がやや下がったが、無党派層で浅野氏をリードし、民主支持層の3割からも支持を獲得している。投票先を選ぶ基準として「実行力」を挙げた層(全体の37%)では8割を超える圧倒的な支持を得ている。
浅野氏は支援を受ける民主の支持層を固めきれておらず、無党派層でも3回の調査を通じて伸びが見られない。都政が「大きく変わってほしい」という人は全体の61%に達しているが、この層での浅野氏支持は下がり続けており、今回は石原氏支持を下回った。
都知事選には両氏を加え、計14人が立候補している。元足立区長で共産推薦の吉田万三氏(59)は共産支持層での支持がやや減った。諸派で建築家の黒川紀章氏(73)は支持の拡大が見られず、発明家のドクター・中松氏(78)も限られた層からの支持にとどまっている。(年齢は投票日現在)