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2007年03月26日(月) 23時46分

石原氏、優勢を維持 「実行力」に支持 本社情勢調査朝日新聞

 東京都知事選が告示されたのを受けて、朝日新聞社は24、25の両日、都内の有権者を対象に第3回情勢調査を行い、取材で得た情報を合わせて情勢を探った。現職の石原慎太郎氏(74)が優勢を維持しており、前宮城県知事の浅野史郎氏(59)が追う展開で、前回調査(17、18日)から大きな変化はない。ただ、現時点で3割以上の人が投票先を明らかにしておらず、今後の情勢は大きく変わる可能性もある。

本社情勢調査

 今回、投票先を明らかにした人は67%で(前回65%、前々回61%)、少しずつ増えている。その回答をもとに分析すると、石原氏は女性の支持がやや下がったが、無党派層で浅野氏をリードし、民主支持層の3割からも支持を獲得している。投票先を選ぶ基準として「実行力」を挙げた層(全体の37%)では8割を超える圧倒的な支持を得ている。

 浅野氏は支援を受ける民主の支持層を固めきれておらず、無党派層でも3回の調査を通じて伸びが見られない。都政が「大きく変わってほしい」という人は全体の61%に達しているが、この層での浅野氏支持は下がり続けており、今回は石原氏支持を下回った。

 都知事選には両氏を加え、計14人が立候補している。元足立区長で共産推薦の吉田万三氏(59)は共産支持層での支持がやや減った。諸派で建築家の黒川紀章氏(73)は支持の拡大が見られず、発明家のドクター・中松氏(78)も限られた層からの支持にとどまっている。(年齢は投票日現在)

http://www.asahi.com/politics/update/0326/005.html