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2007年03月26日(月) 00時00分

「私の人生日本にある」/野洲で集会朝日新聞

【ペルー国籍のカジャス一家在留許可訴え】

 湖南市で暮らすペルー国籍のカジャスさん一家4人が不法残留などで大阪入国管理局に摘発されたのを受け、一家の在留特別許可を求める集会が25日、野洲市小篠原のコミュニティセンターやすで開かれた。仮放免された長女カルラさん(20)、長男アロンソさん(17)や、同級生、地元の支援者ら約80人が出席し、署名などの支援活動の報告や応援のメッセージを発表。昨年在留特別許可を得た大阪のボリビア人一家も激励に駆けつけた。

 カルラさんは、中学生の時に留学を夢見たが、父親からビザがない理由を説明されて断念。在留特別許可がないため合格した短大にも入学できなかったと明かした。日本で知り合った夫など多くの人に支えられてきたといい、「私の人生は日本にあります。絶対に家族で残りたいです」と涙ぐんだ。野洲高校2年生でサッカー部のアロンソさんも協力を呼びかけた。

 カジャスさん一家と同じように入国、残留し、昨年8月に在留特別許可を得た大阪府泉南市在住のボリビア国籍の一家もあいさつ。定時制高校に通うサルダナ・サバラ・ジョナタンさん(18)は「僕もサッカーをしている。いつか一緒にしたい。同じ問題を抱えている一家を心から応援したい」と励ました。

 一家の在留特別許可を求める署名はこれまでに5700人分以上が集まっているという。外国人労働者を支援する活動をしている奈良の山本直子さんは「厳しく細い道だが、嘆願書を通して寄せられる思いを入管や法務省は見ている」と署名活動の意義を語った。27日に開かれる口頭審理を経て、早ければ1〜2カ月で法務大臣の採決が出る可能性が高いという。

http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000703260004