【テヘラン＝渡辺覚】イラン・イラク国境のシャトルアラブ川で２３日英海軍水兵１５人がイラン当局に拘束される事件が発生したが、昨年９月にはイラクの対イラン国境付近で、訓練中の米軍兵士らがイラン側の攻撃を受け、米軍に同行したイラク国境警備隊員ら６人が行方不明になっていることが２５日明らかになった。
米軍当局が同日、ＡＰ通信に対し事実を確認した。同通信によると、事件が起きたのはバグダッド北東約７０キロのイラク領内。米兵がイラク国境警備隊員らへの訓練業務についていたところ、イラン側がロケット弾などで攻撃を仕掛けてきたという。攻撃による米兵の死傷者はなかったが、同行していたイラク軍兵士や通訳ら計６人が不明のままという。
一方、２３日に拘束した英兵１５人についてイラン政府は２６日も、兵士の所在などを依然明らかにしていない。