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2007年03月25日(日) 02時54分

線路わきで男性死亡 東海道新幹線、始発まで乗客車内に 朝日新聞

 24日午後9時18分ごろ、静岡県菊川市の静岡〜掛川駅間を走行中のJR東海道新幹線「のぞみ155号」で、乗降口が閉まっていることを示す運転席の表示灯が瞬間的に消えたため、同列車はその場で、非常停止した。同列車は運行に問題がないことを確認し、約30分後に運転を再開した。

 その後、同10時3分ごろ、後続の「こだま601号」が最徐行で現場付近の「牧の原トンネル」内を通りかかったところ、線路わきに人が倒れているのを運転士が発見した。静岡県警菊川署によると、倒れていたのは男性で死亡が確認された。身元の確認を急いでいる。

 この影響で、同新幹線は、静岡〜掛川駅間の上下線で一時運転を見合わせたが、25日午前1時24分、運転を再開した。

 再開した新幹線は最終目的地の東京、名古屋、新大阪まで走らせた上、駅に列車をとめた状態にして始発列車まで乗客が車内で待機できるようにしている、という。

 JR東海によると、表示灯が消えた列車の点検の際、乗降口はすべて閉まっていたが、6号車の非常用ドアコックが使われた形跡があり、その乗降口が一度手動で開けられた可能性もあることがわかった、という。このため、遺体の男性がこの乗降口から落ちた乗客の可能性もあるとみて関連を調べている。

http://www.asahi.com/national/update/0324/TKY200703240347.html