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2007年03月25日(日) 13時44分

香港行政長官、曽蔭権氏が再選 間接選挙で圧勝朝日新聞

 中国返還後、初の投票決戦に持ち込まれた香港行政長官選挙が25日投開票され、現職の曽蔭権氏(62)が649票を獲得して再選した。中国政府に近い財界人など親中派が多数を占める選挙委員800人による間接選挙。圧勝を求められた曽氏は、棄権や白票・無効票を20票余りに抑え、民主派から挑んだ弁護士の梁家傑氏(49)の123票を引き離した。

 曽氏は「中国との安定した関係の下、国際金融センターとして香港を発展させる」と訴え、財界などの親中派勢力から幅広い支持を得た。終盤、態度を明確にしていなかった選挙委員への説得も効果を上げた。

 梁氏は選挙委員132人の推薦を得て返還後初めての選挙戦を実現。曽氏とのテレビ討論などを通して直接選挙の必要性を市民に訴え、民主化要求の動きを活気づけた。

http://www.asahi.com/international/update/0325/004.html