日大山岳部出身の宮原さんは62年、ヒマラヤ登山で初めてネパールを訪れた。自然に魅せられ、72年にエベレストの登山コースにある標高約3880メートルにホテル「エベレスト・ビュー」をオープン。「世界最高峰のホテル」と話題になった。
長く住み続けるうち、権力闘争に明け暮れ、腐敗した政治への不満が募ったという。自ら国政に参加することを考え始め、05年6月に国籍を取得。400以上の議席を小選挙区と比例区で選ぶ制憲議会選挙に、比例区から出る予定だ。
観光開発策のほか、鉄道網の整備、自然保護区の設定、初等教育の浸透などをうたったマニフェストもまとめ、冊子1万部を用意した。ネパールでは、政党がマニフェストを出す例はほとんどないという。