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2007年03月25日(日) 06時10分

イラン追加制裁決議を採択 国連安保理、全会一致で朝日新聞

 国連安全保障理事会は24日午後(日本時間25日未明)の公式会合で、イランにウラン濃縮活動の停止を改めて求め、追加制裁を科す決議1747を全会一致で採択した。昨年12月に採択した制裁決議を強化し、イランによるすべての武器の輸出禁止などの追加措置を盛り込んだ。だが、イランのアフマディネジャド大統領の代わりに会合に出席したモッタキ外相は採択後、核開発の継続を宣言し、対決姿勢を明確にした。

 同決議をめぐっては、常任理事国とドイツが合意し、英仏独が22日に提出した決議案に対し、非常任理事国の南アフリカ、インドネシア、カタールが最後まで修正を求めた。23日には国際原子力機関(IAEA)の役割を強調する文言などが加えられ、3カ国が賛成に回った。

 決議は、イランによるすべての武器輸出を禁止し、国連加盟国に対して、イランへの大型通常兵器の輸出を自制するよう要請。加盟国によるイラン政府への新規の資金援助や融資を制限し、核・ミサイルにかかわる個人の渡航を警戒・抑制するよう求めている。

 資産凍結などの制裁対象者リストには、新たにアフマディネジャド大統領の出身母体であるイラン革命防衛隊の関連3企業と個人7人を含む13団体15人が加わった。前回決議同様、イランが60日以内にウラン濃縮活動を停止しない場合は追加措置を取るとしている。

http://www.asahi.com/international/update/0325/002.html