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2007年03月25日(日) 10時00分

都知事選 最新情勢は石原40、浅野30、吉田7、黒川3日刊ゲンダイ

 統一地方選が告示され、東京、神奈川の知事選などがスタートした。注目の東京では、石原慎太郎知事(74)が立川駅で第一声。浅野史郎氏(59)は新宿の都庁前でマイクを握った。東京都知事選の行方を選挙の専門筋はこう見ている。

 立川駅で第一声を終えた石原は、午後には有楽町で街頭演説をする。神奈川の松沢成文知事、埼玉の上田清司知事も応援にかけつけ、青少年問題などで結束する「首都圏連合」の実績をアピールする。
 ズバリ、現在の戦況分析はこうだ。
「自民党本部が毎週、世論調査を重ねていて、その動きが注目されています。3月の頭は石原が約40ポイント、浅野は約30ポイント。中旬の調査では石原は変わらず、浅野は30を若干切った。ちなみに共産の吉田万三(59)は7弱、黒川紀章(72)は3弱。浅野の下落は誤差の範囲内ですが、この間、浅野はテレビに出ずっぱりで、一気に石原への肉薄を狙ったが、伸ばせなかった。浅野は経験豊富だが、新鮮さにはやや欠ける。これからです」(浅野陣営の関係者)
 他の調査ではテレビ局と新聞社のデータがある。テレビは石原45弱、浅野30強、吉田が7で黒川が3。新聞社の数字は石原30強、浅野25、吉田5弱、黒川3弱。これらの調査で共通しているのは石原と浅野の差が10ポイント程度だということだ。石原陣営の関係者はこう言っている。
「同じ10ポイント差でも30VS.20なら安心できるが、40VS.30だとあっという間にひっくり返されてしまう。向こうは射程に入ったと見ていると思う。大接戦だ」
 どの調査でも「まだ決めてない」という無党派層が3割くらいいる。こうした層は「変化」を求めるので浅野が受け皿になれば逆転できる。石原が10ポイント差に泡を食っているのはこういう事情だ。
「学会員の桜金造(50)が出馬したのは、石原のタカ派路線を嫌う学会員の票が浅野に流れないための“受け皿”という見方がある。だとしたら、石原陣営の仕掛け。焦りの表れとみていいと思う」(東京都選出の国会議員)
 選挙結果は告示後の勢いの伸びで決まる。石原には年齢から来る体力負けの心配もある。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070325-00000008-gen-ent