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2007年03月25日(日) 00時00分

ゆるキャラ対決「ゆるくない」朝日新聞

■ももっちとマナビィ、第1回大会に出場

 25日に鳥取市である「第1回ゆるキャラカップ」(鳥取県観光連盟など主催)に、県のマスコット「ももっち」と、県内で11月に開かれる全国生涯学習フェスティバルのマスコット「マナビィ」が出場する。鳥取、山口、広島、兵庫と合わせた22団体のマスコット29体が障害物競走や相撲に挑戦する。「大会を通じて各団体のPRを」という趣旨だが、ももっちとマナビィは「出るからには負けられない」と大学生に援軍を頼んだ。
(小野甲太郎)

 「ゆるキャラ」は「ゆるいキャラクター」の略。イベントや町おこしなどのご当地キャラクターに「微妙な」可愛いさがあり、少し間抜けな姿に心が癒やされることから、イラストレーターみうらじゅんさんが名付けた。ファンも多く、「ゆるさ」を競う大会が各地で開かれている。

 「ゆるキャラカップ」は体育会系の争い。障害物競走は大玉を15メートル転がし、折りたたんだ会議用テーブルの上を渡ってゴール。ダンスやギターを弾くまねをする「エアギター」を審査員に披露し、タイム点と審査点の合計を競う。ほかに、押しのみの相撲と、数多く跳んだ方が勝ちとなる大縄跳びの計3種目がある。

 ももっちは桃太郎がモチーフで、05年のおかやま国体のマスコット出身。マナビィは「学び」と英語でミツバチの「bee」を合わせた名前で「学ぶことが大好き」という設定だが、「フェスティバルのPRにつなげてほしい」という期待を背負う。

 県内の大学生らのボランティアサークル「キラリ☆ネット」に助太刀を頼んだところ、ももっち担当の岡山大3年守屋健太郎さん(21)とマナビィ担当の岡山理大1年福田優希さん(19)の協力を得た。約2年ももっちの経験がある守屋さんは中高時代にバスケットボールで鍛えた足腰が自慢だ。

 ライバルは多い。鳥取県のマスコット「トリピー」は、02年に東京で催された「ゆるキャラショー」の人気投票で1位に入り、ももっちが第1ラウンドで敗れた昨年のテレビ番組「ゆるキャラ日本一決定戦」で上位に入った経験もある。

 兵庫県のマスコットでフェニックスがモチーフの「はばタン」は、昨年の兵庫国体のマスコットで現在は県のマスコット。「すぐに負けてはPRにはなりませんから」とこちらも勝ちにこだわる。

 今回参加する29体のうち23体は鳥取県で「勝ちに来るキャラも多いはず」と同連盟。守屋さんは「隣県には負けられない」と話し、走り込みや対戦相手の研究など、準備に余念がない。「ゆるキャラの戦いはハードです。決してゆるくない」

 大会は25日午前9時半から、鳥取市の県立鳥取砂丘こどもの国で開かれる。

http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000000703260002