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2007年03月25日(日) 00時00分

死亡事故「違反」受講者「優良」の3.5倍朝日新聞

■免許更新後に死亡事故

 大きな交通違反などを犯して運転免許証の更新時に「違反講習」を受けた人は、その後に死亡事故を起こす割合が他のドライバーより高いことが道警の調査で分かった。「優良講習」を受けた人と比べ、約3・5倍に上るという。道警は今後、結果を交通事故防止策として生かす考えだ。

 調査は過去3年、高齢者講習を除く4種類の講習を受けた道内の居住者約218万人を対象に実施した。

 このうち、免許更新の後に死亡事故を起こした人は773人いた。10万人あたりだと35・4人の計算になる。ところが、違反講習を受けた人の集団では、この数字が63・7人にはね上がる。違反の程度が低い一般講習の人の場合は30人、違反がない優良講習の人の場合は18人にとどまっていた。

 道警は「講習を受ける集団によって、交通ルールを守る意識が違うことがうかがえる。交通事故を防ぐために結果を活用したい」としている。

http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000703260006