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2007年03月25日(日) 20時49分

豪の格安航空会社、日本に初上陸 ジェットスター朝日新聞

 オーストラリアの格安航空会社「ジェットスター」(本社・メルボルン)が25日、関西空港に就航し、欧米やアジアなどで支持を広げる海外の格安航空会社が初めて日本に進出した。3年後に予定される成田空港の拡張を視野にいれて乗り入れようとしている海外の格安会社は多く、日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)など既存航空会社は厳しい競争を迫られそうだ。

就航するジェットスターのエアバス機=同社提供、イメージ写真

 ジェットスターが進出したのは関空—シドニー線(ブリスベン経由)。運賃は就航記念の特売分を含め往復2万〜8万円。今後は季節で異なるが、既存の航空会社より2割以上安い6万〜10万円で毎日運航する。

 関空—シドニー線(ブリスベン経由)はJALが豪カンタス航空と共同で運航してきたが、今月、廃止。ANAはすでにすべての豪州線から撤退している。観光客頼みのレジャー路線は価格競争が激しく、両社とも思うような収益があげられなかったためだ。

 ジェットスターはカンタスの子会社で、04年に設立された。インターネット中心のチケット販売や機内サービスの一部有料化などでコストを削減した。

 ほかにも東南アジアの格安会社などが「日本との往復2万円台」を掲げ、成田空港の発着枠が拡大する10年をメドに進出をめざしている。ただ日本は空港着陸料が高く、価格設定に国土交通省の認可も必要とあって、思惑通りの「格安」が実現できるかはわからない。

http://www.asahi.com/life/update/0325/007.html