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2007年03月25日(日) 20時52分

ロッテ社長、パ理事会で希望枠返上提案へ朝日新聞

 ロッテの瀬戸山球団社長は25日、希望入団枠の撤廃について「今年、現行制度が維持されるならば、パ・リーグ6球団は希望枠を返上すべきだ」と述べ、4月2日にあるパ・リーグ理事会で提案する意向を示した。

 同理事会の理事長でもある瀬戸山社長は「パが宣言できれば、セにもプレッシャーになるし、ファンに対しても我々の考えを発信することにつながる」と話した。

 西武を除く他のパ・リーグ球団の幹部も「基本的には賛成」(日本ハム・島田チーム統轄本部長)、「足並みをそろえることもいい」(楽天・米田代表)、「そろって返上するという意見に賛成」(オリックス・機谷(はたたに)代表)と賛同の姿勢を見せた。ソフトバンクの角田代表は「返上とかではなく、基本的には撤廃は今年からやった方がいい」との見解を示す。

 ドラフト制度検討委員長でもある横浜の山中専務は「パの考えも分かるが、今やるべきことは議論を尽くして、今年から希望枠そのものをなくす努力だろう。議論の余地はまだ十分にある」。希望枠撤廃を要望しているプロ野球選手会の宮本会長も「パの決断は悪いことじゃないし、気持ちは買う。でも根本的なルールを変えないと」と話した。

 一方、希望枠撤廃とフリーエージェント(FA)の取得期間を絡めている巨人の清武代表は「希望枠にこだわりはない。これまで通りの主張」と語るにとどまった。

http://www.asahi.com/sports/update/0325/210.html